金が目的の経営迷子ちゃん!

近頃の経営者のスタイルを見るとどうしても悲しい傾向が見られます。これが大きな間違いに発展しているのです。しっかり理解している方も当然いらっしゃいます。

私の造語ですが、”経営迷子”に陥ってしまうのは、ここを大きく履き違えているのです。それは、経営の目的です。なんのために、今の商売をしているのか?と聞くとその答えは大きく分かれます。

数年前にマスメディアで取り上げられましたので記憶にあるかもしれませんが、クーポンサイト経由で購入したおせち料理があまりにも貧弱で購入者が大きな被害を被ることがありました。通常価格が21,000円のものが50%offの10,500円で販売されましたが見本の写真と大きく違い、中身がスカスカだったのです。

さて、なぜこんな事になってしまったのでしょうか?結論は、事業の目的が”金集め”だったからなのです。集める金額が@10,500円、その集まった金額から儲けを差っ引いて残った金で取り繕うことになったのでしょうね。苦情が出ないギリギリのラインはどこか?客の立場より自社の都合だけを考えて出した結論だったのでしょう。『金を出してだまされたお客は泣き寝入りするだろう!』とか考えたのでしょう。

私は講演などで、よく話すことがあります。金に走ったラーメン屋は、麺の量を減らし、最後には丼まで小さくしてしまうのです。最後には看板の電気代もケチり、冷暖房も消す始末・・・当然、これでは3日と持ちませんね。

これつまりは、金が事業の目的になってしまうので行く末の姿なのです。近からず遠からずこれと似たことは身近にもよくあることだと思います。経営が苦しくなると金目当てになりがちですがこれは大きな間違いです。無意識で始めてなんとなく矛盾を感じてもなかなか気づかぬまま”経営迷子”に陥ってしまうのですね。

顧客を増やすことと、その顧客を守ることに徹すれば、このような”経営迷子”は相当減ってくれるはずです。

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