自社のサービスを良く考えると

_D709827

個人的なことなのですが、私はとってもコーヒーが好きです。仕事中も自宅でもスターバックスのコーヒーを飲んでます。当然出先でもついついスターバックスなどのコーヒースタンドを探します。エスプレッソコーヒーってやっぱ旨いんですよね。

904342_10200958120056928_144363364_o

 

自分でもそういうコーヒーがいつも飲みたいものですからエスプレッソマシーンやコーヒー豆までスターバックス同様にしちゃったほどなんです。

ま、個人的な話はさておいて

いよいよ本題です。

個人が経営する喫茶店と大手コーヒーチェーンでは・・・?

コーヒーをいただく場合、自宅でつくるか、他所のお店に行くしか無いわけですね。近頃はコンビニなんかでも安く飲むことはできるのですが、今日のお話は個人経営の喫茶店と大手のコーヒーチェーンを比較します。

あなたは今からコーヒーを飲みに行くお客さんの立場になってイメージしてくださいね。では行きますよ。

さて、お店ですから清潔感も大事な要素ですね。大手の場合ある程度のマニュアルに則り掃除や消毒なんかはしているでしょうし、古くてきたない店舗っていうのもほとんど無いでしょうね。一方、個人経営の喫茶店の場合あなたも経験あるでしょうが、古いだけならまだしも、不衛生なお店に入ってしまったことはありませんか?

コーヒーも入れ立てがとても美味しいのですが、ちょっと焦げ臭い煮詰まったようなコーヒーに遭遇したこともあるでしょう。

でも良く考えてみると、大手のコーヒーチェーンも個人経営の喫茶店も実はほとんど同じような値段ではありませんか?おうよそ4〜500円程度のコーヒーなのですが提供されるサービスの内容がお店によって大幅に違うことがあるんですね。

うちは個人経営で売り上げも少ないし大手じゃないから・・・!

_D709829

なんてことで、当たり前のお金をふんだくるくせにサービス内容の手抜きを平気な顔でする経営者っていますね。手を洗わずに食器に触れる人も見かけます。

そうなんです。勘のいいあなたならもうおわかりですね。そーーなんです。

個人経営の場合、価格を決める際に大手の価格を参考にすることが良くあります。原価に粗利を上乗せするのですが粗利額に根拠が無く、大手の価格より少し下げたり材料の質を変えたりするんですね。でも、最終的には大手と比べてもドングリの背比べ程度の値段に落ち着きます。

ま、そこまでは許せるのですが、大手と同じ金額の買い物をさせるのにですよ、サービスや顧客対応は雲泥の差!

これっておかしくないですか?

これを住宅会社に置き換えます。

大きなビルで営業しろ!って言うわけじゃ無いんですよ。また、大手に負けないくらいテレビCMを打てというわけでも無いんですよ。

ただですね、掃除もされてない汚れて散らかった事務所で、パンフレットも無い、名刺も無い、決まった価格表も無い、決まった仕様も無い、メールの返信もしない、事務所を留守にすると電話にも出ない・・・

これじゃ、大手の半額程度の価格でもお客はいやがりますよね。何年も前からの顔見知りだったら『忙しい人だからしょうが無い、悪い人じゃ無いし、仕事もまじめだし』と理解した上で仕事もくれるでしょうね。しかしです。折り込み広告を使って完成見学会を開きホームページで告知するのは、全く知らない人を囲い込むために行うのですよね。

その会った事も無い人が、個人経営のそんなサービスに甘んじている会社と契約するでしょうか?

同じ数千万円の家を発注するのだから大手も個人も関係無いんです。甘えちゃ仕事はもらえませんよ。

これが結論です。

昼間に銀行に行くと、運動靴を潰し履きにし、無精ひげ、ヨレヨレのシャツで接客する行員は居ませんよね。あなたの求める客層ってどんなでしょうか?年収350万以上でしっかりした仕事に数年務めたしっかりした人じゃないですか?

では、そんな人は会社に行くとどんな仕事をしているか考えてみましょうよ。

個人情報の扱い方をしつこいほど勉強させられ、PCでWordやExcelを扱うのは当たり前!接客の社員教育を受け、服装や髪型を厳しく制限されて、ようやく年収350万を維持してるんですよね。

お宅の事務所は個人情報を綴ったファイルは施錠できる場所に保管されているでしょうか?

個人情報が入ったPCは盗難防止用のワイヤーやチェーンで守られているでしょうか?

ホームページの更新は何ヶ月前にされているのでしょうか?

会社案内に変更すべく箇所はありませんか?

挙げればキリがありませんね。

個人経営の小規模工務店だからという理由で許されることでは無いですよね。しかも私たちは人生最高額の商品を提供しています。お客さんの立場で考えると自ずと答えが出てくる問題です。来年の春からは消費税も8%になります。

厳しい競争になってきますので、今の時期に少し見直す必要があるのではないでしょうか?

 

コンサルティング契約をお考えの工務店様へ

小野透の机上

春が訪れて、遅い北海道の住宅商戦も活発になってきました。温かい地域の方も営業活動に力が入っていることでしょう。

それと併せて、工務店塾にコンサルティングの依頼もポツポツと増えてきました。顧問先には普段から話していることで、はじめてお会いする工務店様に必ず話すことがあるのです。がっかりさせてしまうかもしれませんがあえてお話しますね。

私たちは、大なり小なり商売をしているのですから、去年より今年、今日より明日・・・と業績をあげることが必須です。大手企業のCMや折り込みを見ながら『いつか見ていろ!』みたいなことは経営者である限り皆さん経験があるでしょう

さて、世界的にも有名なブランド品など、なぜあれほど売れるのでしょうか?当然、想像できないような広告宣伝費を投入しているおかげでもあるでしょう。

でも、良く考えてほしいのです。

そこまで宣伝費用をかけるだけの商品・サービスが出来上がっているからですよね。つまり”作り込まれている”ということなのでしょうね。

工務店塾はクライアント様に依頼されたホームページの制作をすることが多いのですが、普段から私が絶対に守っていることがあります。

デザイナーやプログラマーから上がってきたWEBデザインやプログラムは必ず私が自分のcomputerで開いて確認します。上の写真はそのときの様子です。ここから長いときで約1ヶ月近く作り込みます。それはデザイナーが未熟だとかではありません。本来の工務店塾の商品・サービスとして仕上げるためです。

正直に話すと、実はその仕事が本当に辛いです。本当に孤独すぎるのです。私の作業スペースは4帖半しかありません。そこに1700ミリの机とプリンターのラック、書架をおいていますから他には全くスペースがありません。

その狭い空間で孤独な作業に向かいます。実は、その作業に入り込むのにはとても時間が掛かります。ドップリ入り込む必要があるからどうしても億劫なのですね。そのクライアント様の資料を全部開いて、過去に打ち合わせた内容がメモされたノートを繰り返し読み、パンフレットや会社案内などを何回も何回もめくって肩までしっかりそのクライアント様の会社に入り込む必要があるんです。

そのやる気モードになかなかなれないんですね。

この記事は次ページに続きます。

建築知識ビルダーズNo.06コラム連載中です

8月27日発売 X-Knowledge(エクスナレッジ)

【第2特集】
盛り上がりをみせるリフォーム市場
地域工務店の「入口」はどこにある?
にコラムが連載されています。

今回は、地域をしぼる
次回は、商品化&価格設定
次々回は、コストダウンの話・・・と連載される予定です。

新規リフォーム事業を立ち上げる際に、是非お読みいただきたい内容を手抜きせずに書きました。スペースに限りがありますので多少端折った内容になっていますが、普段工務店塾がクライアント様にご指導しているコンテンツと全く一緒です。

6月にコラムの執筆依頼を受け、コツコツ書き始めました。更に細かなことや気になる点やご質問はこちらからどうぞ!お答えできる範囲でお答えいたします。また、ご意見も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

なぜリフォームを始めるのか?

尚、リフォーム事業の立ち上げは、軌道に乗せるまで、独特なコツがあります。

ただ単に、新築が低迷しているので、穴埋めの為に・・・というのであれば少し考え物です。そこにはお金目当てしか存在せず、戦略の無い場当たり的な戦術になってしまいます。きちんとした戦略のもとで新規事業に取り組みたいものです。

工務店塾ではリフォーム事業を立ち上げる工務店様のご支援をしております。顧問コンサルティングは毎月の経費も低料金で始められます。

詳しくは、こちらをご覧ください。工務店塾のコンサルティング顧問契約

このリフォーム立ち上げコンサルティングの成果が現れている工務店さんがどんどん出現しております。是非ご覧ください。

建築知識ビルダーズNo.06 8月27日発売 お求めはアマゾンで

工務店経営者に読んで欲しい一冊

木に学べ 西岡常一 小学館

法隆寺の宮大工、西岡常一氏の「木に学べ」です。

10年以上も前に読んだ本ですが、今回事務所の片付けをしておりましたら、段ボールから出てきました。西岡棟梁の著書です。棟梁が話した内容を字興ししたのでしょうね。久しぶりに再会し読んでしまったのです。文章のほとんどが、棟梁の話口調です。ですから、棟梁の話す声が耳元で聞こえているような感じで2時間前後で読み終えました。

法隆寺の昭和の大修理から薬師寺の金堂建立、徒弟制度、道具、宮大工の生活、建築学者とのやりとり・・・全でを棟梁がここで話しているように聞こえてくるのです。本当に不思議な感覚です。

あえて、本の具体的な内容にはあまり触れませんが、この本の中で宮大工西岡氏の普段から質素な生活ぶりがうかがえます。また、実子が跡継ぎにならなかったことでも大変ショックだったでしょう。日本に宮大工と言う制度がなくなるまさにその時の最後の宮大工としてどう考えたのかもっと本人の口から聞きたいものです。

現在の工務店経営は利益が出ないと倒産に追い込まれます。一時も緊張がほぐれることがないでしょう。しかしほんの数時間の時間があるのであれば同じ木造建築に携わった共感できるテーマを持つ氏の話を聞いてみるもの経営の肥やしになると感じます。

今の現場に何が足りないのか?今の後継者や新人社員に何をどのように教えればよいのか?木造建築を通して正義とはどんなことか?そのへんが再確認できる内容だと思うのです。現在は、仕事もさることながらプライベートの時間や生活も重要視されるところです。また、仕事をする上では金銭の問題も無視できません。しかし、数十年前の西岡氏は当時にいながら現在の工務店経営をしっかり予言していたように感じてならないのです。

なんにせよ、難しい内容ではありませんし図や写真なども丁寧に配置されています。「木に学べ」は一読の価値ありです。異業界のかたでも下手なビジネス書を読むより確実にためになるはずです。

工務店塾コンサルDVDビデオ収録中です

工務店塾コンサルDVD制作中です

おまちどおさまでした。工務店塾コンサルDVDを収録中です。今まで、DVDビデオ内で使用するスライドの製作やコンテンツのまとめに時間が掛かっておりましたのでなかなか発表できませんでしたが、いよいよ12月に”工務店塾コンサルDVDビデオ”が発売になります。このようなDVDビデオの制作は・・・

3年前から準備を進めてきました。何よりも膨大な資料の整理にこんなに時間がかかるものかと私も驚きの連続でした。その資料からセミナービデオのスライドを作っていくわけですから、頭の中ではわかっていてもうまく筋道建てた内容にまとまらってくれないんですね。

今回、制作しているのは、4つのコンテンツです。

  • コストダウンから商品化まで
  • 住宅営業に関するセールスに関するノウハウ
  • WEbサイトの活用と住宅の売り上げにつながる方法
  • 零細・中小の工務店経営者専用コンテンツ

このような構成になります。

まだ、まったりした感じなんですよね。とにかく作りまくっています。

いずれ、中心になって制作している私も混乱した頭で毎日挑んでいますので今はまだ具体的な内容はわからないのですが後日しっかりお知らせ致します。

是非お楽しみに!

[tegaki]もちょっとがんばろ![/tegaki]

成功することを恐れる工務店経営者

成功を恐れる経営者
効率のいい集客・今以上のコストダウン・成功率の高いクロージング・・・

日々たくさんの相談がクライアントさんから寄せられます。業績を伸ばすために必死に相談してくれます。

しかし、残念なことに成功を目の前にして・・・

続きを読む 成功することを恐れる工務店経営者

住宅を売ると言う事2

断れなくするのも売る方法です

住宅を売るためのテクニックのつづきです。前回は物を売る人として、他人様に嫌われる要素があると売れませんよ!と言う内容でした。さて今回も物が売れていくテクニックを紹介します。

続きを読む 住宅を売ると言う事2

住宅を売ると言う事

住宅が売れるしくみ

私が、コンサルティングを始めてから、マーケティング・セールスに関する質問や相談が、圧倒的に多く寄せられます。当然このサイトに来る目的の殆どは、売り上げを上げたい方ばかりだと思います。そのほかの理由としてはホームページのアクセスを上げたい=会社への集客が目的だと思うのです。つまり、殆どの方は売り上げが向上する方法を模索し続けているのですね。

続きを読む 住宅を売ると言う事

100年経っても変わらないキャッチコピーの役割

・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
私のおすすめで、最近出版された本ですが、とても役に立つ本です。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
キャッチコピーが決まらないとき、速攻で見本になるような内容のものではないですが、普段からの基礎体力を付ける上では、本当に勉強になる本です。 続きを読む 100年経っても変わらないキャッチコピーの役割

新聞広告の目立たせ方

七夕企画広告

SUMME001

新聞広告のレスポンスが悪く、なかなか資料請求などリストが集まらない方へ~七夕広告の使い方を以下に説明します。この写真は4~5段1/2の広告スペースをイメージしています。

新聞広告の場合、余程の予算で広告枠をおさえない限り思ったスペースに掲載してもらえません。テレビ欄、社会面、ペイパブなどであればそこそこのレスポンスは期待できるものの、それ以外になると広告の内容やデザインが大きく影響します。私も以前たくさんの方法を試しましたが、カラー広告でもない限りなかなか目立たせることができません。

そこで、自社の広告部分だけ文字を逆さまにしようと思いましたが、保守的な新聞業界ですから一瞬で却下されました。(そりゃそうですね)

では、文字を横にできないのかと挑戦しましたら、成功したのです。

その時の広告レイアウトがこの写真です。

広告を目立たせる方法広告の内容は、小冊子や、メルマガの登録をしてもらい見学会への集客用リスを集めるようにします。このときは七夕プレゼントでした。お父さんお母さんには小冊子、お子さんには塗り絵付き七夕短冊!新聞から切り抜いて塗り絵を仕上げて飾ってくださいね。といいう感じです。

これは一発で通過しました。あとは、リストを集める超エモイ文章でリストを集めてください。新聞紙上で文字が横になると、やけに目立つようになります。

更に、「この短冊に塗り絵して会場にお持ち下さいね!(豪華プレゼント有り)」という企画で、会場の七夕飾りに飾ってあげるというのも喜ばれるアイディアですね。

お試しください!