エリアマーケティング
商品作りをする上でとても大事でこれ無しでは商売は成り立ちません。
ですから、自社の商品構成をしていく上で、一番最初に取りかからなくてはならないかもしれませんね。
しかし、近隣の事だけを考えていると、本当にあなたが売りたい商品を諦めて全く関心の無い商品を構成していかなければならない事になってしまうのです。
これでは、なんのための商売だか分からなくなってしまいます。
「個人の好みと、食っていくための商材は別だ」と割り切ってしまう事ができればいいのかもしれません。
でも、それだと商売が”金目当て”になってしまうと私は思うのです。
これはとても危険です。
本当に自分が愛せる商材を売り続けて欲しいのです。
近所で、一般的なローコスト住宅メーカーがあったとします。
その大きなメーカーと同様の商品と価格帯で張り合ったところで、良い結果は生まれません。
隙間(ニッチ)を探していかなければなりません。
例えばこうです。
私は、無駄に高価な住宅を作りたいとは思わない。
できれば最低限の価格に抑えて、お客さんには豊かな暮らしを送ってほしいと思っている。一方、ただのローコスト住宅では、地域にある○○ホームという大手ハウスメーカに勝てるわけが無いし・・・
で、あれば自然素材を使った住宅を極力ローコストにして、これをフロント商品にしよう。
まずは、こうだ。
この町は、人口が30万人で市内中心部に近い住宅地の分譲地などは、坪単価が20万円位になる。
分譲されている土地の面積はおおよそ50坪くらいなので土地代が1000万円になる。
この辺の住民は、この地域の○○電子の社員が多く、その社員の年収は500万円くらいで、その○○電子の下請け企業の社員だと年収が350万円くらいになるはずだ。公務員や銀行員、団体職員などであれば問題無いだろうし、大手ハウスメーカーに流れていくだろう。ウチに来てくれれば儲けもの!
であれば、○○電子か、その下請けや関連企業の社員が多く来てくれるような商品構成にしよう。
商品はこうだ。
大手メーカーでは手を出さない”自然素材”を利用した健康的な住宅にしよう。
要は、大手ハウスメーカーと違う土俵でやっていくことにする。
ただし、自然素材にこだわりすぎると家自体の坪単価が跳ね上がってしまうので、年収350万円の若い夫婦で子どもを育てていても買える家の値段に抑えよう。土地が1000万円、家が1700万円、諸経費が150万円合計で2850万円
変動の3年固定で0.75%なので,約77,000円/月の支払いになる
約930,000/年だと、1年の返済比率が26%で収まる。つまり、年収350万のサラリーマンでも安心して買える家ができるわけだ。
では、この子育て中の若夫婦には、単純計算で坪単価53万円の3LDK(53万円×32坪=16,960,000円)くらいの間取りを中心に5プラン作ってみよう。自然素材はちょっとライトに抑えた自然素材住宅だ。
これを客寄せに使い、同じ面積だと坪単価63万円の家を次のグレードにして、坪単価80万円が最高級グレードにしよう。
ちょっと長くなってしまいましたが、以上のような戦力をたてたわけです。
ちょっとは参考になったでしょうか?